「森林セラピー」って?

むかしから「森林浴」として森は親しまれてきました。森林セラピーとは、この森林浴の効果を、医学的・科学的に解明し、 その人それぞれに合ったプログラムを実施することにより、より効果の高い癒し効果を得ることが目的です。

森林セラピーでの取り組み

森林浴の持つ癒し効果をより五感で感じられるよう、森林セラピスト・森林セラピーガイドがサポートし、心身の健康増進・疾病予防を目指す取り組みをしています。

森林セラピーロードの科学的根拠

飯南町では平成18年に山陰では初の「森林浴」効果の生理実験を行い、一定の癒し・リラックス効果があると森林総合研究所により認められました。 実験結果はこちら» また、樹木が発散する揮発性物質「フィトンチッド (phytoncide)」はヒトにとってナチュラルキラー細胞の活性など免疫力向上が立証されており、がん予防効果にも期待が高まってきています。

「森林セラピー」5つの癒し

  • 見る

    森の風景を見ることで身体が受けるリラックス効果は、とても大きなものです。ただ森の緑を眺めるだけでも、 血圧の低下や脳活動が沈静化するなどの作用をもたらします。また、日本人特有の感覚として満開の桜を見る事で脈拍が増し、ワクワクする傾向があります。

  • 聴く

    一見静かな森の中でも、木立の葉が風に揺れる音や小鳥のさえずり、水の流れる音など絶え間なく響き続けています。ささやかなこれらの音を聞くことによって、 人間の身体では血圧の低下や脳活動の沈静化などの効果が起こることが分かっています。目を閉じることで耳への意識を集中させてみてください。

  • 嗅ぐ

    香りが脳に働きかける作用は直接的で大きいものです。特徴的なスギやヒバといった木の香りは、血圧や脳の活動を沈静化させ、怒りや緊張などを緩和させる効果があります。 また、大きく深呼吸することで、森林にたくさん放出されているフィトンチッドを取り入れることができます。

  • 触る

    手のひらや足の裏で、木の葉や木の幹に直接触れてみましょう。人工的な素材ではなく、自然由来の物に触れることで、より寛いだ感覚や心地よさを感じることができます。 気に入った巨木が見つかったら抱きついてみましょう。心を落ち着かせる作用があり、オススメです。

  • 味わう

    森は有機物の宝庫。タイミングが良ければ木の実や山菜を味わうことができます。新鮮で力強い大地の滋味を口にすることで、心の充足感はもちろん、 体にも良い効能を享受することができます。季節に応じた森の恵みを堪能してください。