１３０年の森

島根県がこの森の管理を始めたのは約１３０年前。計画的な植林と管理により、今日の美しい森の姿を保っています。天然林の中には樹齢３００年のブナ林が残っていたりと、まさに宝の森。
この県民の森エリアには九州・四国地方では絶滅してしまった「ツキノワグマ」が生息しています 。ツキノワグマは生態系の頂点に位置 する動物。ツキノワグマが生息しているということはその傘下の生態系が崩れておらず、種の多様性が保たれているということ。
人が森に手を加えると、こうした生態系を崩してしまうのですが、島根県は１３０年も前から動植物のことも考え、自然と調和した森づくりをしてきました。そのため今もこの森は珍しい種の宝庫なんです！！
「ツキノワグマ」はとても頭が良く、むやみに人を襲うことはありません。人の匂いがあると警戒してほとんど近寄ってきません。残飯を捨てない、クマ鈴を付ける、など人間もルールを守り安全に散策をしましょう。

自然観察ゾーン・学びのゾーン

■自然観察ゾーン　－頓原・吉田地区－
「大万木山（おおよろぎさん）標高１,２１８ｍ」を中心としたこのゾーンは島根県有数のブナの原生林など貴重な天然林が残るゾーンです。
季節ごとの珍しい植物が咲き誇る、山野草好きの人にはもってこいのトレッキングコース。避難小屋・遊歩道などを整備してあるので、初心者でも安心して山を楽しむことができます。

■学びのゾーン　－赤来地区－
計画的に植林され、整備された人工林が中心のゾーンです。林業生産活動の主要地域で、森林・林業に関する各種研修・体験活動を行うことができます。
展示林、きのこ園、山野草園、製炭窯、体験棟を備えています。
注目され始めた国内産木材の価値や、本来の森の姿を知っていますか？ここにくると知らなかった森の魅力が見えてきます。