2022年2月発行Vol.7
飯南町森林セラピーに日頃からご支援いただき、本当にありがとうございます。今年は予想通りの雪景色。久しぶりに“豪雪地帯 飯南町”が帰ってきたように感じます。この雪がしっかりと森に染み込み、春からの力強い生命の息吹のお手伝いをしてくれているんですね。そんな白銀の森からお届けします。
1、ウォーターレスキュー講習&八重滝清掃 豪雨災害や天候不順で思うようにいかなかった昨年のシャワークライミング。それでも過去最高の約180名の皆様に中山間地の清流を楽しんで頂きました!そんなシーズン後、昨年の10月13日~15日で、徳島県の吉野川にウォーターレスキュー研修に出かけました。飯南町で実施しているシャワークライミングは流れも緩やかで、基本的に足のつく水深程度で行ってはいますが、 有事の際にはレスキューの知識が必要となります。参加者に安心安全な体験を楽しんでもらう為には大切な研修ですね。 |
川の危険やレスキューに対しての知識を実例を交えて座学を行ったのち、ロープの結索方法などを学びました。
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その後は川に移動して実地訓練。流れが非常に速い吉野川で、レスキュー時の体勢やロープを使った救助方法を学びました。 2泊3日の研修では、実際の災害現場の方々や消防署の方と一緒に学びました。事故は起こらないに越したことはありませんが、この経験を活かしていきたいですね。
また、昨年7月の豪雨災害で甚大な被害を受けた雲南市・八重滝の清掃活動も行いました。全4コースの中でも最も人気のあるコースなのですが、復旧には時間がかかるようで、せめて清掃だけでも貢献したいという想いで行いました。 |
実際に川に入ってみると、上流からの農業ビニールやポイ捨てゴミなどが非常に多く、あっという間にゴミ袋はいっぱいに。八重滝もいずれは日本海に流れ込むので、ここで回収できたことで海の美化にも繋がった事と思います。
なかでも一番骨が折れたのは、土砂の詰まった水路の復元。川の流れもある中で、ひたすら岩や砂利を取り除き、見事な滝(写真中央)を蘇らせることに成功しました。また、着替えに利用させて頂いている休憩小屋の清掃とカーテンを新調しました。
今年もあと数か月もすればシャワークライミングの季節。
皆様により綺麗な清流をお届けしますね!
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2、森林セラピー2つ星基地 長野県信濃町が飯南町に!
昨年10月26日~27日で長野県・信濃町の森林セラピー関係者の皆様がいらっしゃいました。信濃町は森林セラピーに興味がある方なら誰でも知っているような先進地です。今回は全国65か所の森林セラピー基地で唯一2つ星認定を受けている信濃町と飯南町の交流と視察を兼ねてお越しいただきました。 |
前日夜に飯南町の森林セラピーの概要説明や意見交換を行い、翌日に森林セラピーを行いました。ガイド団体や運営団体、行政の皆様から貴重なご意見もいただけ、私たちとしても、 とても勉強になる2日間となりました。 最後には飯南町ガイドの皆様持ち寄りで盛大な昼食会。 “味覚”でも飯南町の豊かな自然を感じて頂けたことでしょう。 次は時期を見て、是非信濃町へお伺いしたいと思います。
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3、体感!美肌ウェルネスツーリズムin日比谷
昨年12月18日~19日に東京・日比谷しまね館にて「体感!美肌ウェルネスin日比谷」が開催されました。 このイベントは島根県・(株)ANA・(株)ポーラ・オルビスホールディングスで推進している美肌ウェルネスツアーのキックオフイベントとして実施され、2泊3日で巡る「美肌県しまね」の魅力をギュッと凝縮しお伝えしました。 ツアーでは美肌にまつわる様々な要素がありますが、その中でも「感受性」を養うパートとして飯南町の森林セラピーを検討頂いています。(株)ポーラの研究では、森には「美肌菌」なるものが存在し、肌を健全な状態に整えてくれるんですって! |
イベントでは東京の皆様に少しでも飯南町の森の豊かさを伝えるため、森の植物たちをふんだんに飾り付けたり、針葉樹を中心とした森の香り袋作りを体験頂きました。
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また、同様の企画が1月29日~30日にもありましたが、島根県にまん延防止等重点措置が発令されたことを受け、急遽オンラインで参加しました。こちらも「少しでも冬の飯南町を・・・」という想いから森のホテルもりのす前からの参加。ご覧の通り、かなり過酷でした 笑。 |
今回、参加者の皆様にはお土産物をプレゼントしました。 少しでも飯南町の森の豊かさを感じて頂こうと、森林セラピーで大切にしている“五感”に即した内容にしましたのでちょっとご紹介します。 【飯南町森の小包ラインナップ】 ■12月 ・Eyesight~視覚~晩秋の森のリース この時期ならではの森の木々や木の実をリースに仕立てました。空いたスペースにはお近くのお気に入りの植物を飾っても面白いかもしれません。 ・Smell~嗅覚~ミヤマクロモジのひととせ~つぼみと緑葉・黄葉のお茶で~ 四季折々で香りの変化するミヤマクロモジをお茶でお召し上がりください。内容のお茶袋に全て詰め、500ccくらいの水でゆっくりと沸かしてください。水から入れる事と沸騰させないことがポイント。うっすら色が出たらお召し上がり時です。 ・Touch~触覚~タラヨウのメモ書き~クロモジペンを添えて~ 日本における“葉書”の語源ともいわれる文字の書ける葉です。葉の裏面を強く擦りつけると文字が書け、乾いても残りやすいです。付属のクロモジペンでお手紙を書いてみては? ・Hearing~聴覚~飯南町セラピーロード~森のさえずり~ 初夏の飯南町森林セラピーロードの森のBGMです。特色でもある“どこを歩いても川のせせらぎが聞こえる”が体感できるでしょう。川のせせらぎは“1/fの揺らぎ”効果があり、リラックスできると言われています。 ・Taste~味覚~飯南町産クロモジカステラケーキ 飯南町のクロモジを微粉末にしてカステラケーキに織り交ぜました。口の中に広がる爽やかな清涼感をお楽しみください。 ■1月 ・Eyesight~視覚~さとやまヒンメリ 森林大国・北欧フィンランド生まれ、太陽に祈りをささげる光のモビール“ヒンメリ”を飯南町仕立て(笹)にしてみました。皆様の日常にも一筋の光が差し込みますように。 ・Smell~嗅覚~春待ちヒノキの香り袋 来るべき春に向け、一層香りを溜め込む新芽ヒノキを厳選し香り袋でお楽しみください。強めに揉んで、枕元に置いても良し、バックに忍ばせるも良し、熱めのお湯に付け込んでお手軽ヒノキ風呂も良いでしょう。 ・Touch~触覚~“矮鶏”と“這犬”の饗宴 どちらもよく似た榧(カヤ)という植物ですが、握って“チクッ”と痛いのが「チャボガヤ」、痛くないのが「ハイイヌガヤ」です。特徴を動物になぞらえた覚えやすい植物で、どちらも千切ると柑橘系の爽やかな香りが広がります。 ・Hearing~聴覚~12月と同様 ・Taste~味覚~12月と同様 |
これらは今後の森林セラピーでも登場するかもしれません。(雨の日のプログラムに良いかも) |
4、ゆめタウン出雲に森林セラピー階段広告
今年1月から出雲市にある「ゆめタウン出雲」の2階と3階間の階段に森林セラピーの広告を出しています。訪れる皆様に少しでも飯南町の自然の豊かさが伝わると嬉しいですね。年間を通して見ることが出来ますので皆様もお立ち寄りの際には是非ご覧ください。
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5、日比谷しまね館にて「くろもじカステラ」販売
飯南町の老舗お菓子屋さん「吉川吉盛堂」のくろもじカステラが日比谷しまね館にて販売開始となりました!日本古来のハーブとしても有名なくろもじの中でも香りの良い「ミヤマクロモジ」を微粉末にして生地に練り込んであります。 一口食べると爽やかな香りがお口に広がり飯南町のさとやまを想起させます。お近くの方は是非お試しあれ。飯南町の吉川吉盛堂でもタイミングが合えば購入できるかもです(事前にご確認ください)
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その他にも、道の駅頓原レストランやまなみにて“くろもじパスタ”を発見!残念ながら試作段階で現在はありませんが、着々とくろもじ商品が増えていきそうですね。
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6、地域おこし協力隊の那須野が長野県・信濃町視察
12月6日~10日まで、長野県信濃町視察へ出かけて来ました。信濃町は妙高市(新潟県)との県境にあり、周囲を2,000メートル級の山々に囲まれている風光明媚な所です。冬場はスキー客で賑わい、夏場は避暑地として、多くの方に親しまれている土地です。 信濃町は飯南町と同じく、森林セラピー基地2つ星として登録されています。とても素敵な森でしたので紹介致します。
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信濃町で最も多く歩かれているコースです。森には、リュウキンカが群生し、晴れていると開けた場所からは、黒姫山を見ることができるそうです。森の中は、寒さのせいか、ピンッと糸を張り詰めたような空気を感じました。初めて入る雪の森に、 心なしか緊張していたのかもしれません。 目的地である御鹿池までは、舗装されているため、車いすでも行くことができるそうです。「足の悪い方や、ハンディキャップがある方にもセラピーを体験してほしい」とガイドさんが仰っていたことが印象的でした。森の癒しを誰もが平等に受け取ることができる、 素敵な場所でした。 |
野尻湖の湖畔をのんびりと歩くコースでした。静かな森から、微かに揺れる水面にのんびりと浮かぶワカサギ船が、時の流れがゆったりになる錯覚をさせます。湖畔を進んでいくと森の深部に、戦前に使用されていたフランス人の別荘跡がありました。確かに人が住んでいた痕跡に、 長い年月を感じました。ひっそりと暮らしていた、昔の住人に思いを馳せてみるのもいいかもしれません。
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御鹿池でのセラピー後、クラフトワークを体験しました。今回作ったのは「クロモジ・ドリームキャッチャー」。アメリカの先住民であるインディアンが、魔よけのお守りとして作り、伝えてきたものです。『悪夢は網目に引っかかったまま夜明けと共に消え去り、 良い夢だけが網目から羽を伝わって降りてきて眠っている人のもとに入る』と言い伝えられているそうです。 会話を楽しみながらの制作だったため、信濃町のことや、トレーナーさんの人となりも知ることができました。素敵な空間に、素敵な音楽の中での体験、心が落ち着きました。 |
7、レベルアップ講座・スノーシュー
2月に入り、まとまった雪が続く飯南町。2月6日にはレベルアップ講座としてスノーシューを体験しました。冬季のセラピー時にはスノーシューで白銀の森をご案内するのですが、履き方や森の歩き方、ガイドのコツなどを復習・・・するはずでしたが、 森林セラピーロードまで辿り着けません!ちょうど降雪量が多いタイミングだったので、普段は車で行ける道もご覧の通りです。 |
という事で今回は中山間地研究センターの周辺で行いました。森の中には子ギツネ等の足跡(アニマルトラッキング)を観察することが出いましたよ。
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☆★☆イベント情報☆★☆
■やまなみ街道クライムライド2020 受付スタート!
広域サイクリングルート「やまなみ街道」は中山間地域、島根県飯南町の山々の超えて進む過酷なヒルクライム!
クライマーの限界に挑戦するチャレンジイベントです! 今年は予備日として11月20日(日)もご用意しております。 お申し込み・詳しくはこちら↓↓↓ |
☆★☆森の小窓☆★☆
毎回、その時期ごとの森の様子をお届けする「森の小窓」。
今回の森の小窓は、、、冬景色をお届けします。
まずはこちら。
飯南町ふるさとの森には大小様々な小川がありますがそのひとつ、岸壁にほど近い場所にはこうした氷の造詣が出来ます。私は毎冬、この氷に閉じ込められた苔たちを見るのがとても大好きです。苔には厳しい季節ですが、まるで水中花や琥珀の様に、 氷に閉じ込められた苔を細部まで見ることが出来るのです。是非探してみて下さいね。
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続いては何やら動物の足跡です。
特に朝方には氷点下まで森の中は冷え込むのでアニマルトラッキング(動物の足跡探し)にうってつけです。普段は見る事の難しい動物たちも雪の上では、しっかりと痕跡が残ります。こちらはテンでしょうか? イタチでしょうか?
冬の森では動物たちの確かな息遣いを感じることが出来ます。
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【編集・発行】(一社)飯南町観光協会 森林セラピー担当(伊藤)
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