森林セラピー基地 飯南町
平成19年3月、飯南町は森林セラピー基地として認定されました。 飯南町森林セラピーの拠点となる「飯南町ふるさとの森」内に2.3kmの森林セラピーロードが整備され、心地よい感触と足腰の負担軽減のため敷き詰められた木材チップのロードは大好評です。 また周囲には1,000m級の山々を登るコースも豊富にあり、貴重な動植物が現存する赤名湿性植物群落、歴史を感じる銀山街道も森林セラピーのコースとして利用しています。 飯南町森林セラピーでは、お客様のご要望に合わせた多彩なコースを森林セラピーガイドがご案内します。
飯南町セラピーロードマップ
クリックするとその箇所の写真が見れます。
- 小田川コース
清流小田川の水音を聞きながら、斜面に生えた四季折々の植物を間近に観察することができます。
森の案内人の親切な説明を聞きながらゆっくり楽しめる平坦なコースです。 - きのこ園コース
整然と並ぶ原木しいたけの「ほだ木」はどこか日本人の原風景と里山の温かみさえ感じさせ、見る人を癒します。 - 才谷コース
杉・ヒノキの針葉樹林から広葉樹が現れはじめ、森は混交林の表情と空気に変わります。
森林の変化を感じる事のできるコースです。 - 山野草コース
自然との一体感を最も感じる事ができるコース。
座観に適したポイントが多く、小川のせせらぎや樹冠より差し込む光、森の息吹に包まれる感触を味わえるでしょう。 - 森のホテル「もりのす」
飯南町森林セラピー拠点施設。
森の空気と、地元野菜中心で玄米菜食の「マクロビオティック」を加味したお料理が訪れる人の心と体を癒します。 - WC
水洗洋式トイレも完備。 - 小田川
上流には民家も無く、水位も低いので小さなお子様でも川遊びを楽しんでいただけます。
奥深い中国山地が育んだ清流です。 - きのこ園
クヌギ、コナラなどの原木を利用して椎茸などを栽培しているほか、9月下旬からさまざまな種類のきのこが生えてきます。いろんなきのこを比べてみてください。
なお、食用として認められていないきのこもたくさんありますので十分注意してください。 - 座観ポイント
「これこそ森林セラピー」と感じてもらえるおすすめポイントです。
杉の大木の間から差し込む木漏れ日が心を落ち着かせ、川のせせらぎ、小鳥の鳴き声も心地よく耳に入ってきます。
ベンチ、あるいは直接地面に座ったり、寝転がったりして森と一つになる自分だけの贅沢な時間が楽しめます。 - 山野草園
山野草園では、およそ50種類の薬草薬木を展示用のため植栽しています。
展示している薬草薬木は、付近の山中ならどこでも見かける種類ですが、昔からの療法、薬効も学べ、故人の知恵を知ることができます。
セラピーロードの植物図鑑
セラピーロードには珍しい植物たちがたくさんいます。散策中の楽しみの一つです。
ツリフネソウ
花期は夏から秋。 茎の先端部から細長い花序が伸び、そこに赤紫色で3-4 cmほどの横長の花が釣り下がるように多数咲きます。
アテツマンサク
主に中国地方の山地に自生します。花弁は4個でマンサクより少し短く、やや縮れています。飯南町ではタニイソギとも言います。和名は岡山県の阿哲地方の名をとったものです。
タニウツギ
昔から人々と深いかかわりがあり、100を超える地方名があります。飯南町ではソウトメバナ(早乙女花)とも言われています。
ヤマボウシ
6~7月に小さな花が20~30個集まった球形の頭状花序をつくります。果実は10月頃に赤く熟し、甘酸っぱくておいしいです。
ナツツバキ
山の中で大木になる植物で、夏前に白い花を咲かせます。樹皮は帯黒赤褐色でなめらかであり、薄くはがれます。
ハナイカダ
日本特産で、各地に広く自生し、また、有用樹種として最も多く植林されています。家を建てるために使われるほか、樹皮で屋根を葺いたり、葉で線香を作ったりもします。
コアジサイ
山地や丘陵の林下に生え、下部から分枝して高さ1~1.5mになります。花序のまわりに装飾花がつかないのが特徴で、夏前に淡青紫色の花を多数つけます
エンレイソウ
やや湿り気のある林内に生える多年草です。茎の先に広卵型で長さ幅ともに7~15cmの葉を3枚輪生します。花も、茎の先から直立した花柄に1個つきます。
ヤマシャクヤク
山中に生える多年草で、茎の先に4~5cmの花をひとつ上向きにつけます。紙風船のようなふっくらとした白い花に山中で出会うと感激します。
ミヤマカタバミ
山地の木陰などに生える多年草で、春には白い花が咲いて林内でも目立ちます。葉はすべて根生して長い柄があり、3つの小葉からなります。